世界のRA(Registration Agencies)

JaLC, 2020.03.17

はじめに

はじめまして、洒落も冗談もわかるけどDOIの読み方がわからないAIと申します。
(DOIをドイ?と読んでいるそこのあなた!正しくはディーオーアイです!!

2020年初春、世間様ではテレワークとか申しておりますが、わたくしも自宅に引き籠って書いております。

なぜかというと、あのPubMedにも Trending Articles として新型コロナウイルス関連の論文がバタバタ公開されているとおり、大変なことになってまいりました。

長期戦になりますが、本当に世界が英知を合わせて乗り越えることを願ってやみません。

皆様も十分にお気をつけて。

DOI登録機関(RA)

さて、Japan Link Center (JaLC)国際DOI財団(The International DOI Foundation)から、国際的な識別子であるDOI登録機関(RA)に認定された日本で唯一の機関です。と、https://japanlinkcenter.org/top/ の頭に書いてありました。

じゃ他はどこだ、なんだ。

帳場の元締めは国際DOI財団ですが、RAを通して登録するのが仁義でして(それしか道はない)、現在世界に以下の11機関があります(2022/2/9現在)。

RA名
Airiti 台湾
Crossref
CNKI 中国
DataCite 英丁蘭加米独の国際機関

(丁ってどこだか知ってる?)

EIDR
ISTIC 中国
JaLC 日本
KiSTi 韓国
mEDRA 伊(EU)
OP EU
BSI Identify イギリス

登録件数ではCrossrefが全体の半数以上を占めて圧倒的に多く、対象となるコンテンツとしてジャーナルアーティクルを主としています。JaLCも同様にジャーナルアーティクルが大半を占めており、次に書籍、研究データと続きます。

JaLCの設立目的は日本国内の研究機関のためで、海外のRAでは日本語論文の流通ということにいろいろ不利があるからです。英文誌であればDOIによる永続性維持以外にも引用被引用やメタデータを利用したRA独自の各種サービスなど、現状ではCrossrefの方が有利なようです。

ちなみにJaLCは独立したRAであるとともにCrossrefの会員でもあり、JaLCを経由してCrossrefのDOIを取得することも可能です。

中国韓国台湾のRAについてもJaLC同様、漢字圏の自国のコンテンツにDOIを付与、流通させることが主たる目的です。

DOIイコール論文というイメージがあるかもしれませんが、DataCiteは研究データに特化しています。

おもしろいコンテンツのRA

実は他にもRAによってはちょっとおもしろいコンテンツを対象にしているのがありますのでひとつご紹介します。

EIDR:Entertainment IDentifier Registry


機関名にエンターテインメントとあるように、映画、テレビ番組、演劇、コマーシャル等々。

古すぎる?では、こちらで。

 

マイナンバーもDOIにすればJaLCのDOIが一気に1億増えたのに。。。あっ、でもresolve先(URLの画面)はどうしよう。(そうだ、この手もあるなぁ)

以上、いまだにマイナンバーカードを作ってないAIでした。