ゆるりとしたORCIDの連載 その④ 具体的なORCID活用シーン – Crossref –

ORCID , その他, 2018.07.27

 

高橋です。

ワールドカップはポルトガルの優勝を予想していました。早い段階で敗退してしまったので残念です。

 

前回は投稿審査システムとORCIDの関係について触れましたが、今回は少し関連したところで、Crossrefとの連携について書きたいと思います。

連載の1回目で、ORCIDは「第三者から付与されたデータで積み上がる研究者の足跡」というような内容を書きましたが、Crossrefとの連携は正にそれを代表する仕組みだと思います。

連携機能をご利用いただくと研究者の方も大変便利なので、少しお付き合いください。

 

可能となること

できることは明確です。それは

 

“DOIが付与されたタイミングで、著者のORCIDレコードに業績が自動登録される。しかも情報ソース「Crossref」で”

 

というものです。

 

一般的な論文を例にすると、以下のような流れが実現されます。

 

仕組みの全体像

パブリッシャーも含めた全体の流れはこのようになります。DOIを取得する際に著者のORCID iDを含めたデータが必要となります。

 

研究者のメリット

研究者のメリットは主に2つあります。

①自動で業績更新:自身で入力する手間が省け、入力漏れも防ぎます。

②信頼のある業績:情報ソースが「Crossref」になるので大変信頼性の高い情報になります。

 

 

この機能を使いたい研究者は何をする必要がある?

本機能を利用したい研究者は、こちらの3つの点をおこなっていただくことになります。

  1. ORCID iDを取得します。
  2. 論文投稿時にORCID iDを認証します。(※出版社のポリシーによっては機能がないところもあり)
  3. 投稿した論文が採択されるとCrossrefからメールが届きます。メール内にあるリンクをクリックして連携を承認します。
    (※一度承認すると2回目以降は何もせずとも自動で業績が登録されていきます)

 

まとめ

ご紹介してきたように本機能は、研究者の手間を削減する点、第三者が情報を追加して研究者のプロフィールを積み上げていく点、から見えるようにORCIDの思想をよくあらわしたものだと思います。

この機能を利用するには、Crossrefから送られてきたメールから、ORCIDとの連携を承認する必要がありますが、気づかない方が多いのか、どうやら思ったよりは使われていないと聞きました。

大変便利な機能なので、どんどん普及してほしいですね。