COUNTER R5とは ①

J-STAGE, 2018.06.11

去る3/20のJ-STAGEセミナーにてJ-STAGEがCOUNTER R5に対応するとの説明がありました。

今回のコラムでは、街ゆく人に急に呼び止められ「君もCOUNTER R5にしたの?」と聞かれたとき、うろたえずにそれなりに知ってる感を醸し出すためのポイントをご紹介いたします。
内容は「COUNTER R5 Code of Practice」を元にしています。

さて、その前にCOUNTERって何?という方は前回の記事「COUNTERレポートをご存知ですか」をご覧ください。COUNTERが必殺ブローでないことがわかります。

COUNTER R4からR5での主な変更点

R5というのはリリース5(ファイヴ)という意味です。2つの柱として、レポートの形式が変更される点、もう一つがCOUNTER SUSHI APIなるものが提供される点です。

COUNTER SUSHI APIはプログラムを組むことでCOUNTERデータを取得して2次利用したい場合などに役立ちます。プログラミングの経験者なら「RESTfulなAPIです。」と言えばイメージが湧くかと思うので知っている人に聞いてみましょう。

このコラムではジャーナルのレポートである、「マスターレポート」と「標準ビュー」の概要と簡単な内容を説明します。レポートの詳細は次回以降にお知らせします。

レポートの種類

COUNTER R5に準拠している機関は、提供サービス(Host Type)に即した「マスターレポート」と「標準ビュー」を提供する必要があります。電子ジャーナル(Host Typeが”E-Journal”)の場合、マスターレポートは下記の2つになります。

  • プラットフォームマスターレポート(PR)
  • タイトルマスターレポート(TR)

そして、それぞれのマスターレポートからあらかじめ用途に応じた形式を参照できるようにした「標準ビュー」も提供されます。

なにやら「マスターレポート」と「標準ビュー」というのが分かりにくいので、私なりのイメージを図にしてみました。

マスターレポートがExcelの表データのようなもので、それをフィルターしてレポートの見栄えを変えるようなイメージです。標準ビューの場合はフィルターの条件があらかじめ決まっているので迷わずすぐに使えるようなイメージです。

ジャーナルに関するマスターレポートの種類と内容

マスター
レポート名
概要
PR ■プラットフォームレポート
コンテンツプロバイダのプラットフォーム全体のアクティビティをまとめたカスタマイズ可能なレポート
TR ■タイトルレポート
ジャーナル等のタイトルレベルでのアクティビティをまとめたカスタマイズ可能なレポート

 

マスターレポートごとの標準ビューの種類と内容

マスター
レポート名
標準ビュー名 R4で相当する
レポート
レポートの内容
PR PR_P1 Platform Usage
TR TR_J1 JR1 Journal Requests (ゴールドOAを除く)
TR_J2 JR2 Journal Access Denied
TR_J3 JR1 GOA Journal Usage by Access Type
TR_J4 JR5 Journal Requests by YOP (ゴールドOAを除く)

おわりに

以上、COUNTER R5について概要をご紹介しました。次回はレポートの詳細について書きたいと思います。乞うご期待!

 

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