JaLCでREST APIがリリースされました!

JaLC, 2022.02.25

お久しぶりです。パクです!
コロナが収まらず、世界中で大変な日々が続いてますが、学術のコミュニケーションやデータのオープン化も加速していると思います。

ということで、今日は最近JaLCでリリースされたREST APIについて紹介したいと思います。

まず、JaLCは以前から一般向けのコンテンツ検索機能の一つとして、以下のAPIを提供しています。

JaLC外部接続インタフェース仕様書

一般向けAPIのURI:https://japanlinkcenter.org/data/[DOI]

 

上記の一般向けAPIのURIを利用すると、誰でもDOIの書誌情報が取得できますが、提供する書誌情報が少なく、1つのリクエストに対して1つのDOIの情報のみしか取得できない仕様でした。

JaLCのREST API情報提供機能とは?

2021年12月22日にリリースされたJaLCのREST API情報提供機能は、JaLCで管理している各種データをREST APIで提供する機能であり、誰でも利用できます。

利用方法については、Web上に公開されているREST APIオンラインマニュアルに詳しく記載されています。また、オンラインマニュアル画面に「Try it out」という機能があり、REST APIに詳しくない人も簡単にREST APIを試すことができるようになっています。(素晴らしい!)

JaLCのREST API情報提供機能で何ができる?

現在、JaLCのREST APIは以下の3つのリソースを提供しています。

① DOIプレフィックスリストの取得(リソース:Prefixes)

URI:https://api.japanlinkcenter.org/prefixes

プレフィックスリストが取得できます。Prefixの他に、RA(DOI登録機関)、siteId(プレフィックス登録者)等が取得できます。また、全てのRAに対してプレフィックスリストを取得することも可能ですが、指定したRAごとに取得することもできます。

例えば、RAがJaLCのプレフィックスを取得したい場合、URIは以下になります。

https://api.japanlinkcenter.org/prefixes?ra=JaLC

② DOIリストの取得(リソース:doilist)

URI:https://api.japanlinkcenter.org/doilist/${prefix}

${prefix}に指定したプレフィックスに紐づいているDOIのリストが取得できます。DOIの他に、URL形式のDOI、RA(DOI登録機関)、siteId(プレフィックス登録者)等が取得できます。また、リクエストパラメータで登録・更新期間を指定してデータを取得することも可能です。

例えば、Prefix「10.34344」のDOIの中、2021年12月から2022年2月末の間に更新されたDOIのみ取得したい場合、URIは以下になります。

https://api.japanlinkcenter.org/doilist/10.34344?from=2012-12-01&until=2022-02-28

③ DOIメタデータの取得(リソース:dois)

URI:https://api.japanlinkcenter.org/dois/${doi}

${doi}にDOIを指定し、DOIのメタデータを取得します。

こちらが既存の一般向けAPIに近いですが、より様々なメタデータを提供しています。

例えば、10.34344/jstagenews.2020.45.2に対して以下の2つのAPIを実行すると、REST APIのレスポンスにより多くのメタデータが含まれていることが確認できます。

 

論文や引用文献にあるDOIの情報を一目で確認したい場合などに利用すれば良いと思います。

おわりに

今回はJaLCのREST APIについて紹介しました。いかがでしたか。

すごく使いやすく、様々なメタデータが取得できましたので、今後の機能追加が楽しみです。また、個人的にはJaLCでメタデータをオープン化するために動いていることが伝わりました。

(JaLCのメタデータのオープン化の方針については、JaLCのWebサイトに掲載されていますので、興味がある方はこの機会に是非ご覧ください。)

とにかく、新しいサービスの開発や既存のサービスへの追加など、何かしら活用できると思いますので、是非使ってみてください。

それでは皆さん、良いJaLCライフを!

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