ご存知ですか?③  国立大学の95.3%がクラウドサービスを利用してるそうです。

その他, 2019.09.18

こんにちは。10年以上前から購読している雑誌で、地球温暖化の影響で「2036年、北極海は初めて氷のない夏を迎える。」という記事を読んでからエアコンの設定温度が気になっている佐藤です。

今回は6月発表の文部科学省による気になる調査があったのでご紹介します。

1.国立大学の95.3%がクラウドサービスを利用してるそうです。

最近、私たちのお客様である学会の事務局の方々から「クラウドサービスって情報漏洩のこととか考えると、ちょっと心配なんですよね。」といったご意見を時々いただいております。

「そういえば学会の会員の多くをしめる大学の研究者の皆さんは、学内で実際に各種クラウドサービスを活用されているんだろうか?」と思い調べていたところ、上記調査の一部として取りあげられているのを見つけた次第です。

全大学では87.8%(786大学中690大学)の大学で各種クラウドサービスを導入済み。国立大学に限ってみると、なんと95.3%(86大学中82大学)で利用されているとのことでした。

文部科学省 平成30年度「学術情報基盤実態調査 4.クラウドの運用」について

 

2.大学側のクラウドサービス導入理由は「管理・運用コストの軽減」と「利便性・サービスの向上」が8割以上。

アトラスでも数年前まではオフィスの一角の「サーバールーム」にメールサーバやファイルサーバ、そして様々な業務を行うための数十台のサーバ群がありました。しかしながら管理・運用に多くのコストと時間をかけざるをえなかったため、2年ほど前にすべてクラウドサービスに移管しています。

各大学も管理規模からいくとアトラスの比ではないと思われるので「管理・運用コストの軽減」が理由の上位にくるのは当然でしょう。

また利便性の観点からも、忙しい大学の研究者からすると「いつでも、どこでも様々な情報にアクセスできる・操作できる」ことは大切なことであり、大学側でも「利便性・サービスの向上」を大きな目的としてクラウドサービスを導入されてきたのだと思われます。

 

3.クラウドサービス導入を躊躇する国立大学は1大学のみ。

一方でクラウド化を躊躇する(検討していない)大学もあります。全大学では67大学ありますが、国立大学では1大学のみでした。理由としては「セキュリティ面・信頼性に不安」と「費用面に課題」が上位となっています。

 

4.世の中の潮流としてのクラウドサービス

とはいえ、学術基盤だけでなく世の中の一般的な潮流としてクラウドサービスに移行することは確実であり、一部の方からの不安やコストに対する懸念はあるものの、いまから「いかにうまくクラウドサービスを利用するか」を考えていく時期にきているものと私たちは考えています。

 

今回のブログが、皆さまのクラウドサービス導入検討の参考になればと思います。ちなみに、アトラスでは学会業務支援のために、いくつかのクラウドサービスを提供しておりますので、ここで簡単にご紹介させてください。

 

学術大会関連:Confit(コンフィット)

2019年9月現在で500以上の学術大会で利用されているクラウドサービスです。演題登録や参加登録だけでなく、プログラム編成やWeb公開までクラウド上で完結でき、プログラム・抄録公開ではスマートフォンのアプリも提供しております。

 

ジャーナル関連:Editoria Manager®(エディトリアルマネジャー)

米国アリエス・システムズ社が開発している世界で7500ジャーナル以上が利用する投稿審査のためのクラウドサービスです。日本でも約200のジャーナルで利用されており毎年20ジャーナル、ご利用が増え続けております。

 

会員管理関連:SMOOSY®(スムージー)

SMOOSY®は学協会に特化したクラウド型会員管理サービスです。名簿管理・会費管理・学会Webサイト管理がSMOOSY®だけで実現できます、また年会費などの請求書や領収書を印刷・封入・郵送しなくても、会員の手元でダウンロードできるようになっています。

 

…ということで、アトラスの提供する3つのクラウドサービスを簡単にご紹介させていただきました。ご興味がありましたら各サービスサイトから是非ともお問い合わせください。