投稿数を増やすための施策②【投稿数が増えたジャーナルの事例】
Editorial Manager, 2017.12.26こんにちは、2回目の登場 田口です。
今年も残すところわずかになりました。学会の皆さまに好評の『アトラスカレンダー2018』を持って、ご挨拶周りも終盤です。「ん?まだ届いてない!」という方、アトラスまでご連絡ください。
私のコラムでは学会様との日常の会話であったお話や取り組み事例をご紹介していくわけですが、今回も投稿数が増加したジャーナルの事例紹介です。
Editorial Managerを利用いただいている学会様で著しく投稿数が増加したジャーナルに、その理由を聞いてみました。
分野 | 規模(会員数) | ジャーナル言語 | 増加数(年間) | 考えられる増加の要因 |
---|---|---|---|---|
医学薬学 | 約20,000人 | 英語 | 約60本 | 審査期間の短縮を進めている。 |
農学 | 約2,000人 | 英語 | 約150本 | ①投稿資格の変更以前は「筆頭著者が会員であること」という条件であったが、非会員の投稿も認める方針に変更した。 会員も非会員も投稿料を徴収することとし、会員には会員価格を適用している。②インパクトファクターの数値上昇これら要因により海外からの非会員の投稿が増加した。 |
農学 | 約500人 | 英語 | 約30本 | インパクトファクターの数値が倍増した。 (ただし質の悪い論文が多く、どうやってEditor Rejectにするか苦慮しているとのこと) |
工学 | 約5,000人 | 和英混在 | 約60本 | 投稿者に掲載までの期間を伝えるようにしている。 投稿者は投稿した論文がいつ頃掲載されるかの目安が分かるため、他誌ではなくこの学会のジャーナルを選択しているようだ。 |
※ 増加数は前年同期比から出した数値です。
学会様の編集委員会で考案された施策の効果で増加しているようですが、「審査期間の短縮」も効果の一つのようです。
これは査読をされるレビューアーの先生や審査をされるエディターの先生一人ひとりの努力もそうですが、Editorial Managerのシステムリマインダーも1つの効果になっているのかもしれません。
ということで、今回もオマケのご紹介です。
Editorial Managerは著者と査読者に対して自動リマインダーの設定ができます。
◇著者
- 修正投稿を依頼してから〇日後に送信
- 修正投稿期限日まで〇日で送信
- 修正投稿期限日から〇日超過したら送信
◇査読者
- 査読打診してから〇日後に送信
- 査読報告期限まで〇日前に送信
- 査読報告期限日から〇日超過したら送信
上記〇日のところを学会様の方針で決定できます。
先生方もこのリマインダー送信によって期日に気づくことができ「あっ、いつまでにやらないと!」と仕事の計画ができますね。
編集事務局とお話していると「忙しい先生にリマインドはしづらい」とよく聞きますが、自動リマインダーに任せてしまえば仕事は楽に、そして先生にも気をつかわない?!というよい結果になりそうです。
2017年のブログは私にてラストです。
アトラスを代表し、今年お世話になった皆さまにお礼を申し上げると共に、皆さまがよいお年をお迎え下さいますようお祈りいたします。
また来年お会いしましょう!