投稿数を増やすための施策
【ジャーナル特集号を企画した事例】

Editorial Manager, 2017.10.05

こんにちは、田口と申します。
コナミスポーツクラブの会員歴が10年になりました。リフレッシュと健康維持のため、筋トレのスタジオプログラムに毎週参加しています。

私の部署はジャーナル制作における電子化のご提案や導入サポートをしています。
弊社で電子投稿審査システム Editorial Managerの提供を始めて約8年となりますが、最近は投稿・審査の工程のお話だけでなく、ジャーナルの制作工程全般のご相談をいただく事も多くなりました。

さて、私のコラムでは学会様との日常の会話であったお話や取り組み事例をご紹介していきたいと思います。

 

投稿数が増加した取り組みの事例

今回は投稿数が増加したある工学系の学会様の取り組み事例のご紹介です。

最近はどの学会様からも投稿数の減少と会員数の減少に悩まされているという声を聞くことが多いのですが、ある企画を試したことによって投稿数が増加したというお話です。

この学会様にはEditorial Managerをご利用いただいており、事務局様から一般号の投稿とは分けた管理をEditorial Managerの仕組みで実現するためのご相談をお受けした際に、今回ご紹介するお話を伺いました。

どんな企画をされたかと言いますと特集号を発行する企画です。
特集号企画に至った経緯としては、会員数が減少する影響で収入減が見込まれており、それを対策し、収入を維持するための施策を理事会で検討したそうです。

様々な施策を検討した結果、「学会にはいくつかの研究会があるので、その研究会組織を活かそう!」ということで「研究会ごとに投稿を20件集める」という施策に決定したとのこと。

特集号は国内外において研究をリードしている分野で企画され、著名なゲストエディタを迎えることもされたようです。

結果、研究会ごとに投稿が多く集まり、そして投稿は会員のみとされているため、それに付随して会員数の増加にも繋がったというお話でした。
特集を企画した研究会も、関連分野の研究の今後の発展に寄与できるということで、大変価値のある施策だったみたいです。

特集号の企画は様々な学会様から伺います。
なぜその企画をすることになったのか、そしてその効果がなんだったのか?を伺った事がなかったので、投稿の増加、ジャーナルの価値向上、そして会員の増加というお話を聞き、私どもが学会様と接するうえでの参考になるお話でした。

オマケのご紹介です。
弊社が扱っている Editorial Managerでは特集号を一般号の投稿と分けて管理する方法があります。
投稿者が「特集に投稿したよ」が分かるように、そして特集号の編集責任者を一般論文の編集責任者と分けて設定できます。特集は「特集担当の委員長で判断してもらいたいです」というような学会様も多いようですね。

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